ウェブの二酸化炭素排出量を「見える化」するツール「GreenSyncWebCO2」正式リリース

バディワークス有限会社(東京都八王子市)は、ウェブサイトの読み込み時に発生する環境負荷を「見える化」するアセスメント(評価)ツール「GreenSyncWebCO2(グリーンシンク・ウェブ CO2)」を、2025年6月に正式公開しました。
GreenSyncWebCO2 公式サイトページごとの二酸化炭素(CO2)排出量を可視化する無料ツール
GreenSyncWebCO2は、Google Lighthouse API を用いて、HTML・CSS・JavaScript・画像・フォントなど、ページ表示に必要な静的リソースの転送量を実測。このデータに基づき、通信量に応じた二酸化炭素排出量(gCO2)をページ単位で測定します。
二酸化炭素排出量の算出には、The Green Web Foundation が提供するオープンソースライブラリ「co2.js」を採用。国際的に信頼される推定モデルに基づき、再現性のある評価を実現しています。
また評価結果のレーティングには、Introducing Digital Carbon Ratingsで公開されている指標をベースに、一部補正を加えた基準を用いています。
主な機能一覧
二酸化炭素排出量測定
1回の閲覧あたりに排出される二酸化炭素量(g)を算出します。
例:二酸化炭素排出量=1.05g/回
環境評価スコア(6段階)
A+〜Fの6段階で、ページの環境負荷をスコアリング評価します。
ページ容量の測定
HTML・CSS・JavaScript・画像などを含めたページ全体のデータ通信量を可視化します。
例:ページ容量=1.5MB/ページ
グリーンホスティングの検出
The Green Web FoundationのGreen Web Datasetを用い、対象ウェブサイトが再生可能エネルギーを使用しているホスティングかを判定します。
年間換算表示
月間PVを基に、年間の二酸化炭素排出量・電力消費量・スギの木本数への換算を表示します。
例:月間10,000PVの場合
年間排出量:約126kg、スギの木換算:約14本分(※二酸化炭素吸収量換算)、エアコン換算:約390時間分
ESG開示・SDGs対応の指標として活用を促進
GreenSyncWebCO2は、以下のような場面での活用を想定しています。
- 企業や自治体におけるESG開示やサステナビリティ報告への情報提供
- 環境配慮型ウェブサイトの設計・改善のための評価指標ツールとして
- 教育現場やアカデミック分野における二酸化炭素排出量の学習・調査への活用
今後は、企業・自治体・教育機関との連携を進め、環境認証制度との連動やグリーンホスティングとの統合評価の仕組みづくりを通じて、環境配慮型ウェブサイトの普及と社会的認知の向上に努めてまいります。
持続可能なウェブ構築をスタンダードに
「GreenSyncWebCO2」は、そんな一歩を支えるツールです。まずは自社のウェブサイトが、どれだけ二酸化炭素を排出しているのかを「見える化」しましょう。ぜひお試しください。
GreenSyncWebCO2 公式サイトEnglish Press Release
The following is the full English version of the press release originally published on June 14, 2025.
Title: [English Press Release] Official Launch of GreenSyncWebCO2